司法書士試験と行政書士試験どっち受けようか悩んでいる人に私がアドバイスするとするならば、間違いなく、司法書士試験を受けなよと言うでしょう。
というのは、人によってはある意味、行政書士試験の方が合格するのが難しいからです。
もちろん、難易度で言ったら、当然、司法書士試験の方が難関資格であることは間違いありません。
勉強するボリュームもはるかに司法書士の方が上です。
それはテキストの厚みから簡単に判断できると思います。
それでも、人によっては行政書士試験の方が難しく感じるかもしれません。
では、なぜそのようなことを私が言うのかというと、やはり、一般知識です。
行政書士には一般知識があります。
これが大卒や真面目に過ごしてきた高卒の方ならば、なんら問題になることはありませんが、中卒や不真面目だった高卒の方からしてみれば、かなりの大きな壁になるからです。
行政書士試験は間違いなく高学歴に有利な試験です。
実は、ここの点数が高い人は法令科目が低くてても合格するんです。
つまりは、行政書士試験は一般知識のポテンシャルがある意味、モノを言う資格なんです。
そしてご存知の方も多いと思いますが、この一般知識には足キリがあります。
ということで、その足キリをクリアできなければ、どんだけ法令科目で高得点でも不合格となってしまうのです。
ここが非常に、痛いところなんです。
一方、司法書士試験は?というと、ご存知の通り、法令科目のみです。
純粋に法律を知っているものが合格します。
法律だけです。
多少の基礎学力という面で学歴が影響しますが、法律は基本的に法学部でもない限り、横一直線でのスタートになるので、大差がないのです。
こういう点で、行政書士試験に合格するのと司法書士試験に合格するのでは、行政書士試験の方が難しいといえるのです。
このからくりを理解していないと、いつまでたっても行政書士試験には合格できません。
という私もギリギリで一般知識をクリアしました。
ただ、やはり司法書士試験はえげつないほど、覚えることが多すぎます。
ですが、見返りも非常に大きい資格といえるでしょう。
もちろん、何がやりたいのかにもよると思いまうが、今の自分のポテンシャルを踏まえた上で選択するのもありかと思います。