ケータイ司法書士という本があります。
皆さんご存知でしょうか?
LEC講師の森山先生の本です。
実は行政書士時代に、このケータイ行政書士六法というものを購入したことがあります。おそらく同じシリーズなんでしょう。
もちろん、著者は違いますが。
このケータイシリーズ、その名の通り、サイズは本当にコンパクトで、ポケットにすっぽり入るサイズであり、かつそこまで分厚くもないため、受験生からしてみれば、一時の安らぎみたいなものです。
参考書なんですけど参考書らしくないとっつきやすさが個人的には好きです。
行政書士試験の時にはかなりお世話になったシリーズです。
ケータイ司法書士!評判が良かった・・・
ツィッターなどでこのケータイ司法書士が何度か話題に出てきていて、好評でした。
やはり、そのとっつき易さから人気なんでしょう。
私も書店に行った時に分厚い参考書が多いなか、このケータイ司法書士を見ると、安心しました。
そのくらい他のテキストと比べたら薄くコンパクトです。
そして、値段も2000円以内とかなり良心的でした。
気付いたら、手に取ってレジに向かっていました。
まぁ、そこまで評判いいなら、試しに購入してみようかなという気になったのです。
このシリーズ、科目も豊富で、いろいろありました。
私は民法1冊を購入しましたが
他にも、不登法や供託法、司法書士法、商法、会社法、商登法などがありました。
ちょっと悩みましたがやはり一番好きな民法を選びました。
やっぱり民法がよければ、他のも期待できるということで、まずは民法から試してみました。
管理人がレビューすると・・・
このケータイ司法書士、私が勝手にレビューさせていただくならば、点数は100点満点中80点です。
まず、Aランク論点が端的にまとまっている点は高評価です。
そして、見開きのページで、左ページは論点、右ページは確認のための過去問や予想問題が解ける仕様になっています。
この点も高評価です。
個人の経験からもすぐに問題を解けるというのは知識の定着にも良いはずだからです。
インプットとアウトプットを瞬時にできる点は、すごくいいと思います。
ということで、ここまでは高評価です。
では、20点減点分は何かというと・・・
やはり、知識量が足りないということです。Aランクの論点は抑えられていたとしても、Bランクの知識が少ないと感じます。
そして、やはり丸暗記色が強いということです。
赤シートも付属してあるので暗記してくださいということですね。
最終的には覚えるしかないというのが試験ですが、できれば趣旨などの説明がないと、理解とはなりません。
ということで、初学者がこれで合格しようと思うならば、ちょっと厳しいかなという印象です。
ケータイ司法書士の理想の使い方
ちゃんと分厚い、基本書も所持していた上で、サブのテキストとして、このケータイシリーズを持ち歩くのが最高の使い方だと思います。
つまり、これをメインのテキストにはしないで、サブのテキストにするということです。
そして、言い換えれば、最もダメな使い方はコレを基本書としてしまうことです。
特に民法は、暗記だけではなく、しっかりと○○だからという理由まで理解しないと事例問題や応用問題にはなかなか対応できないと思います。
そういった説明はなく、あくまでも要点のみをまったく無駄な言葉なしの本なので、やはり別に基本書は必要でしょう。
そして、この司法書士ケータイと基本書をうまく利用することが大事です。
司法書士ケータイでわかりにくいところがあれば、すぐにメインのテキストを確認する、メインのテキストを読み返す時間がなければ、司法書士ケータイを活用する。
このように連携がうまくいけば、かなりの効果があると思います。
私自身もサブテキストとして、スキマ時間に論点の確認をさらっとやりたいときに活用しようと思います。
短時間で確認できるので、その点は今後も重宝しそうです。
やはり、こういう本は何度も何度も回すのが効果的だと思います。
そして、携帯性が高いので、どこにでも持ち運べるので、何かの待ち時間や暇な時にできるのもいいと思います。
ケータイ司法書士だけで合格は・・・・
この本だけで合格は不可能だと思います。
当然ですが、あんだけ分厚い参考書がある中で、この薄い参考書を何冊か買っただけで合格できたら、予備校や通信講座もつぶれるているでしょう。
そんなうまい話はありません。
ただ、かゆいところに手の届いている本だと思います。
私は結構好きです。
ちなみにやっぱり、基本書は一回は目をとしておかないと駄目です。
こういう要点整理系の本を使うのはそれからです。
ただ、やる気やモチベーションアップには一躍かってくれると思います。
以上、今回は最近買った参考書のレビューでした。
ちなみに独学を進めていくと、こういう気にある参考書を買いあさってしまうという現象が起こるので注意が必要です。